ねこちゃんがこの時期かかりやすい病気について
2019.11.13(水)
こんにちは🌞
11月に入りこれから本格的に寒くなりますね🤧
体調崩さないようにお出かけになる際は暖かくしてくださいね!
本日はネコちゃんがこの時期から増加傾向にある
「尿道閉塞」についてお話しいたします。
尿道閉塞とは名前の通り尿の通り道が何らかの原因で詰まってしまう病気です。
原因としては尿道炎や腫瘍などもありますが、最も多く見られるのは
結石による尿道閉塞です。
結石と言っても急に大きな石ができるわけではありません。
最初は尿の中に顕微鏡で見なければわからないくらいの結石が作られ、
この状態を尿石症と言います。
尿石症の場合は特に何も症状を示さないことが多いため見逃されがちです。
ただし、尿石症があることで膀胱炎になりやすくなるため
膀胱炎になり、血尿や頻尿などの症状が出た際に偶然尿検査で見つかることもあります。
尿石症の段階では尿道が詰まることはありません。
尿石症が持続することで結晶が少しづつ増大して最終的に結石になり、
その結石が尿道内に移動することで尿道が詰まってしまいます。
この時期にネコちゃんに尿道閉塞が増加する理由としては以下のころが考えられています。
⒈気温が下がる
↓
⒉飲水量が減る
↓
⒊排尿の回数が減る
↓
⒋膀胱の中に尿が長時間留まる
↓
⒌結晶が膀胱内で結石になる
↓
⒍結石が尿道に詰まる
尿道閉塞を起こした場合の症状として最も多いのは
トイレに何度も行くが排尿が見られないです。
症状が軽度もしくは不完全に尿道閉塞を起こしている場合は
膀胱炎の時と同じように頻尿や血尿、尋常な鳴き声、外陰部を舐める、
落ち着きがなくなるなどの症状が現れます。
尿道閉塞が長く続いてしまうと急性腎不全になり命に関わる状態となってしまいます。
そのため、尿道閉塞になった場合は早期治療が重要です。
特にこの時期の男の子のネコで尿石症の既往歴がある子は要注意です!
尿道閉塞の初期症状は膀胱炎と見分けがつきにくいです。
疑わしい症状が見られる場合は一度動物病院へご相談下さい🐈